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glass [その他]

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(FUJIFILM X-Pro2 / FUJINON XF 23mm f1.4 R / adobe Photoshop Lightroom Classic CC)






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広島で活動されている画家の方で前から気になっている人がいる。
その方は油彩画で静物、とりわけ小さな机に置かれたビンやつぼ、グラスといった物を
描かれているのだが、特にグラスの透明感がハンパない。
不透明な陶器のつぼの質感ももちろんすごいのだが、半透明、色付きのビンの光沢感も
すごいし、なにより切子などの細工の入った透明なワイングラスなどの透明感がすごい。
画材は油絵の具である。描かれる側のキャンバスももちろん不透明の素材である。
なのにそれらを駆使して透明、すなわち「見えないもの」を表現する技術がすごいと思う。
学生時代、建築パースの授業で着彩に「透明水彩絵具」という画材を用いていた。
水彩絵具なのだけど、薄く塗ると透明感のある仕上りになる。
窓ガラスなどは普通の水彩絵具を使うよりもより透明感のあるものになった。
そういう透明感を演出する画材で描かれたものよりも透明なものに見える、初めて観た時、
しばらくその絵の前で立ち竦んでいたのを思い出す。

写真でも透明なものを撮ればそのまま透明なものとして写るのか。
自分が見た透明感を表現しようとすると、これもまたなかなか難しいのである。







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JUNKO

なるほど、それで実験をしてみたのですね。ガラスではありませんが、写真に透明感を持たせることは日ごろの課題でもあります。
by JUNKO (2018-05-28 22:50) 

icarus

>JUNKOさん
混迷は深まるばかりです。
by icarus (2018-05-29 21:32) 

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