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1990 -London- [1990 Europa]

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(MINOLTA α7700i / AF ZOOM 35-105mm f3.5-4.5 / RHP / EPSON GT-X970)






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今年も1月が終わった。
1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」で春まではあっという間である。
そうこうしていると、いよいよ、本当に平成が終わる。

私が大学建築学科の学生で、卒業設計の追い込みに家にも帰らず毎日大学に泊まり込んでいた
1989年の新年早々、昭和が終わり平成になった。
そして私は、何をトチ狂ったのか卒業設計を終えると決まっていた就職内定を辞退して、研究
生というよくわからない曖昧な身分で大学に一年間居座ることを選択した。
その一年後、今度は本当に社会へ羽ばたこうという時、次に就職先とした設計事務所の所長から
「仕事を始める前に、ヨーロッパの古い建築、新しい建築を見て勉強してくる気はないか。」と
話をされる。
「ただし、ツアーでは勉強にならない。自分一人で準備して、自分一人で回って来られるか。
できるなら費用は都合してやる。」と言われ、二つ返事で受ける。

費用は全部で50万円。
(仕事を始めてから毎月2万円返済。2年間は辞められない。が、結局15年務めることになる。(笑))
日程は2月の一ヶ月間。
往復の航空運賃と当地の移動で使用するユーレイルパス(各国鉄道乗り放題のフリーパス)を用意
して、その他雑多の準備後の残高からはじき出された滞在予算は1日平均5000円。
宿泊費、食費、地下鉄、バスなどの交通費、美術館などの入館料込である。
超ビンボーな旅。

持っていくフィルムも30本。
一日一本が割り当て?ノルマ?
これ以上持っていっても、帰国してから現像する費用がない。(笑)


なんやかんやで1990年2月6日、大きなバックパックを背負って家を出る。
出国は大阪伊丹空港から。
当時はまだ関空は無い。
安い航空券を求めて航空会社はKE(大韓航空)。ソウル金浦空港でトランジットの後アンカレッジ
経由(当時は冷戦真っ最中。直行便など無い。)の北回りでイギリスはロンドンへ。

滞在予定は3月8日までの一ヶ月。
最初の滞在地にロンドンを選んだ理由は、英語圏だから。
いきなり読めもしゃべれもしないドイツ語やらフランス語の世界に行くより、かなり怪しいとは言え
雰囲気だけでも判る英語の方が安心感が違うからである。(笑)


そんな感じで始まったヨーロッパ一人旅。
基本的に建築巡礼の旅なので撮るものは建築ばかりなのだけど、スナップもほんの僅か。
しかたがない。撮れる枚数は決まっているし、この時の私の軸足は建築側にあった。(笑)
帰国後、何度か大学の後輩たちにスライド上映したことはあるけれど、ケースに入れて保管したまま。


平成の写真は平成のうちにデータにしておくことにした。







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コメント 4

nd502

カラーネガは凄まじい変色しますよ。(汗)
by nd502 (2019-02-03 00:14) 

icarus

>nd502さん
これらはそもそも露出が怪しいです。(笑)
by icarus (2019-02-03 21:31) 

JUNKO

懐かしい記録がこれから生かされるのでしょうね。
by JUNKO (2019-02-03 22:07) 

icarus

>JUNKOさん
ネタの無い時に利用します。(笑)
by icarus (2019-02-04 22:11) 

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