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アトカタ [街]

2022031301.jpg
(FUJIFILM X-Pro3 / FUJINON XF 23mm f1.4 R / adobe Photoshop Lightroom Classic CC)






ここには以前病院が建っていた。
そして、その病院の建物には小さな店舗群の低層の部分が付いていた。

その中の一つに病院の院長夫人がオーナーと思われるブティックと小さな貸しギャラリーがあった。
2、3人の少人数で展示をするには丁度いいスペース。
壁際には収納を兼ねた腰高の展示台もあり、写真や絵画だけでなく陶器の展示や、生花の発表会にも
利用されていた。

大学写真部の卒業展はここで開催した。
一人3、4展の作品を壁に展示、愛用のカメラを展示台に置いた。
4人の同級生は奇しくも皆ミノルタユーザーであった。
私のnewX700の他、X700、XDそして当時最新鋭であったα7000が並んだ。
そんな思い出のギャラリー。
並びの店舗にはカウンター席だけの小さなレストランがあった。
店名は「おそらかん」。
広島人なら判る。「恐羅漢」山からとったものと思われる山小屋風のお店で、オムライスが美味しかった。

広島の中心部ではあるけれど、裏通りなのであまり歩くこともなかった。
その上ここ数年の世知辛い世の中。
今日、本当に久しぶりに通りかかると本体の病院はいつの間にか解体され、コインパーキングに。
低層の店舗の部分には、本体と切断された断面に白いシートが包帯のように巻かれていた。
件の、ギャラリーとレストランは、それ以前、随分前に無くなった。







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コメント 2

JUNKO

変わりゆく街中を象徴するような光景ですね。こんなにどんどん変わっていいのかと空恐ろしくなることがあります。新しくなることは前進ですかね。
by JUNKO (2022-03-16 19:11) 

icarus

>JUNKOさん
街の姿が変わっていくのは仕方がないことですが、それにより思い出の場所が無くなるのは寂しいですね。
by icarus (2022-03-16 23:08) 

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